こんにちは。
今日は、仕事でデータを扱う時の考え方が身に付く、とても参考になる本をご紹介したいと思います。
深沢真太郎さんという方が書いた
「数学女子智香が教える 仕事で数字を使うってこういうことです。」
という本です。
みなさんも、エクセルでデータを集計したり分析したりすることがあると思いますが、もしかしたらそのやり方、間違っているかも知れませんよ。
そんなことを分かりやすく教えてくれる本です。
数学が苦手でも大丈夫
まず最初に、みなさんに質問があります。
「数学は得意ですか?」
自慢にはなりませんが、わたしは数学が苦手です。
学生時代、そもそも数学という教科があまり好きではありませんでした。
エクセルの初級講習を担当すると、
「数学が苦手でもエクセルは出来ますか?」
とよく聞かれます。
そんな時はいつもこう答えます。
「大丈夫、数学の得意・不得意とエクセルは関係ありません。」
数学が好きではないわたしでも、ちゃんとエクセルを使えています。
エクセルの操作自体に、数学が得意かどうかはまったく関係ありません。
この本では、数学の話が色々と出て来ます。
ですが、数学が苦手な人でも分かるように、やさしく解説してあります。
数学アレルギーのある方も安心してください。
データの本当の意味を知る
数字をデータとして分析したり集計したりするとき、正しい数字の見方を知らなければ、データに表れている事象を正しく判断できません。
その間違いは、仕事だと売上に直結する問題です。
どんなに難しい関数が使えるようになっても、見た目のいいグラフが作れるようになっても、データの意味を正しく理解できなければ、データを活用できているとは言えません。
学校で習う数学では、計算の方法は教えてくれますが、そこに出てくる数字の意味合いは教えてくれません。
今日ご紹介するこの本はそういうデータの読み解き方をわかりやすく教えてくれます。
数学が得意な人も、苦手な人も、仕事で数字を扱うすべての方に、ぜひ読んで頂きたいなと思っています。
その「平均」は正しいのか
例えばエクセルで「平均」を出すとき、関数を知っている人はAVERAGE関数を使います。
関数を知らない人は、合計を出して個数で割って平均を出すと思います。
その「平均」について、
「それって正しいの?」
と投げかけてくるのがこの本の主人公「智香」です。
簡単なあらすじ紹介
主人公は、大学の数学科で数学を勉強してコンサルティング会社に就職した理系女子「智香」。
ヘッドハンティングされ、アパレル企業の営業部に転職します。
ヘッドハンティングの目的は、営業部のメンバーに正しいデータの見方を教えるため。
転職先のアパレルには、抜群のファッションセンスだけで仕事をしている営業部のリーダー「木村」がいて、2人はことごとく対立していくことになります。
その2人が会議で「平均」について話す場面があります。
内容は実際に読んで頂きたいのでここでは書きませんが、正直「目からウロコ」とはこういうことを言うのかと思いました。
今まで当たり前に使っていた「平均」の本当の意味を知って、自分は全然データを理解出来ていなかったんだなと実感すると同時に、人生で初めて「数学って面白い」と思いました。
データの見方を知れば、エクセルの使い方も変わる
この本でデータの読み解き方を知ると、エクセルの使い方もきっと変わってくると思います。
今まで何気なくやっていたデータの集計が、必要なのか必要じゃないのか、意味があるのかないのか、ちょっと変えた方がいいのか、そういう事を考えられるようになります。
「自分は営業じゃないから必要ない」
と思う方も居るかも知れません。
しかし、事務職であっても、いやむしろ頼まれて資料を作る機会の多い事務職こそ、こういった知識が必要だと個人的には思います。
こういった視点を持って資料を作れる人は、きっと重宝されるはずです。
このサイトを見に来てくださる方は、「パソコンスキルを身につけたい」と思っている方が多いと思います。
そういった方にこそ、ぜひ読んでみて欲しい一冊です。
初めて本のご紹介をしたので、読みづらい点がありましたらご容赦ください。
また、良さそうな本を見つけたらご紹介していきたいと思います。
それでは今日はこの辺で。