今回は、パソコンスクールの選び方についてご紹介していきます。
わたしはフリーランスでパソコン講座の講師をしていますので、現役パソコン講師の目から見た、それぞれのスクールの特徴についてわかりやすくご紹介したいと思います。
今回ご紹介するどのスクールとも、お仕事させていただいたことはありません。
また、記載している内容はあくまでわたし個人の意見です。特定のスクールを良く言うつもりも、悪く言うつもりもありませんので、その点ご理解頂けたらと思います。
今回の記事は、
- パソコンスクールの種類・特徴
- 自分にあったパソコンスクールの選び方
- 資格取得を目的としたスクールの選び方
の流れでご紹介していきます。
春は、新しいことを始めたくなる季節です。
さらに就職・転職を考えている方にとって、3月は年間を通して比較すると、求人情報が増える時期にあたります。
今から準備を始めて、春の新生活に備えませんか?
パソコンスクールの種類・特徴
パソコンスクールには、学び方によって種類があり、
- 自学自習形式
- マンツーマン形式
- 集団講義(セミナー)形式
に分類されます。
自学自習形式
受講料が安いスクールは、大抵この「自学自習形式」を取り入れています。
受講生は、用意されたパソコンでDVDやスクール作成の映像、オリジナルテキストなどを見ながら、1人で操作確認をおこないます。そして、わからない所があったらその都度手を挙げて、待機している講師を呼んで質問をします。
向いている人
この「自学自習形式」が向いているのは、
- 固定の曜日・時間帯で通えない
- 自分で計画的に勉強を進められる
- 分からないことは質問できる(遠慮しない)
タイプの方です。
メリット
「自学自習形式」のメリットは、
- ほかの人が気にならない
- 受講料が安い
- 自分の行きたい時間帯で通える
といった点です。
同じ室内に複数の受講生がいても、全員自分のパソコン画面を見ているので、他人の目を気にせず自分の勉強に集中できます。
また、集団講義の場合はスピードが合わない(速すぎる・遅すぎる)ことがありますが、この形式なら自分のペースで進められます。
さらに、受講料が安いスクールが多く「通い放題1ヶ月○○円」といった料金体系のところも見られます。
パソコンが空いていれば受講できるため、「毎週火曜日19時から」といった固定ではなく、曜日によって時間帯を変えたり、用事がある時は別日に振り替えるなど、融通が利くのも大きなメリットと言えるでしょう。
デメリット
「自学自習形式」のデメリットは、講師の人数が少なく、質問したくてもすぐ来てもらえない可能性がある点です。
質問されない限り講師の出番がないので、そんなに大人数の講師は用意していないスクールがほとんどです。
また、しょっちゅう質問をして講師を独り占めするような受講生が同じ時間帯にいると、なかなか質問できずに待ち時間が増える可能性もあります。
マンツーマン形式
「マンツーマン形式」のスクールは、1人の受講生に必ず1人講師がつきます。1つのブースに横並びで座り、受講生のペースに合わせた指導をしてもらえるのが特徴です。
また、「マンツーマン形式」のスクールは、相対的に受講料が高いことが多いです。
向いている人
「マンツーマン形式」が向いているのは、
- わからない事はすぐに質問したい
- 自分のペースで学びたい
- 受講料が高くても構わない
に当てはまる方です。
メリット
「マンツーマン形式」も「自学自習形式」と同じく、ほかの人は気になりません。
「こんなこと質問したら恥ずかしいかな」
「こんなことわからないのは自分だけじゃないかな」
と気にする必要はまったくありません。
授業のペースも完全に自分に合わせて貰えますので、わからない所を残さず、自分のペースで先に進めるのも大きなメリットです。
デメリット
「マンツーマン形式」のデメリットは、何と言っても受講料が高い、という点です。
さらに、講師と1対1なので、担当する講師と相性が合わなかった時は、恐らく通うのが嫌になってしまうでしょう。
どのスクールでも、講師と合わない場合は基本的に変更をお願いできると思います。しかし講座の内容によっては、担当できる講師が1人しかいない、という事も十分あり得ます。
またスクールによっては、1人の講師が経営している場合もあるので、その場合はそもそも替りの講師がいません。
そうなったら、我慢してその講師に習うか、または別のスクールに移るかを選択しなければならなくなります。
「講師と合わない」という理由での途中退校の場合、入学金・授業料は返ってこないと思っておいた方がいいでしょう。
授業料に関しては、日割り計算してくれるスクールもあるかも知れません。
「マンツーマン形式」は、講師との相性が非常に重要になってきます。事前に「スクール見学」「模擬授業の受講」「お試しレッスン」など、できる範囲で相性を探るようにすることをおすすめします。
集団講義(セミナー)形式
「集団講義(セミナー)形式」は、学校の授業のように、1人の講師が大勢の受講生に向かって講義をする形式です。
この形式の講座は、大勢に向かって講義をおこなうため、スピードは自分の自由にはなりません。
「もっと速く先に進んで欲しい」
「もっとゆっくり進めて欲しい」
と思っても、自分にとっては速くても、ほかの人には遅いかも知れません。もちろんその逆もあり得ます。
「集団講義(セミナー)形式」の場合、スピードに関しては講師の判断に任せるしかありません。
向いている人
「集団講義(セミナー)形式」が向いているのは、
- 決まった曜日・時間に通える(休んでも振り替えはない)
- 多少待ち時間が発生してもイライラしない
- 待ち時間を有効に使える
タイプの方です。
メリット
「集団講義(セミナー)形式」のメリットとして、
「教えるスキルが高く、経験豊富な講師が多い」
という点が挙げられます。
マンツーマン形式や自学自習形式の講師がみんな、スキルが低く経験が浅いという意味ではもちろんありません。
大勢に対して、わかりやすいように話す集団講義形式は、それなりの経験がないと務まりません。
1人に対して教えるのと、30人に対して一斉に教えるのでは、使うスキルがまったく違うことは容易に想像がつくと思います。
デメリット
「集団講義(セミナー)形式」のデメリットは、質問しづらいという点が挙げられます。
「こんなこと質問したら恥ずかしいかな」
「こんなことわからないのは自分だけじゃないかな」
と遠慮して、質問できないまま終わってしまうことも考えられます。みんなの前で質問ができないタイプの方は、授業の始まる前・終わった後や、休憩時間に積極的に質問するようにしましょう。
また、複数の受講生に対して講義をするので、自分にとってはスピードが速すぎたり遅すぎたりすることがあります。
待ち時間が発生した時、それまでに習ったことを練習したり、ノートをまとめたりして上手に時間を使える方は、集団講義形式でも十分にスキルアップできる方と言えます。
自分にあったパソコンスクールの選び方
それぞれの形式について、特徴やメリット・デメリットを理解したら、自分に合っているのはどの形式なのかを考えていきましょう。
福岡県内の、各形式に当てはまるスクールをこれからご紹介していきます。
それぞれのスクールのホームページをよく確認し、出来れば「お試しレッスン」「学校見学」などを体験してから入校を決めて欲しいなと思います。
「お試しレッスン」などがないスクールの場合、疑問に思うことを遠慮なく質問しましょう。その対応も、スクール選びの判断基準になります。
各スクールのホームページをもとに、どの形式なのかを判断しています。
受講に際しては、必ずご自分で確認をお願いします。
また、ホームページを確認してもどの形式なのか判断できなかったスクールについては、下記の一覧からは外しています。
自学自習形式のスクール
福岡県内に教室がある「自学自習形式」のスクールは、以下の通りです。
- キュリオステーション 福岡
- 福岡商工会議所パソコン教室
- Win スクール
- パソコン市民講座
- アドバンスクール
- 福岡市東区パソコン教室(旧 キュリオステーション)
- ハロー!パソコン教室
- パソコン県民講座
- ヤマダパソコンスクール
- パソコン教室 わかるとできる
- パソコンスクール 庚壬塾
マンツーマン形式のスクール
福岡県内に教室がある「マンツーマン形式」のスクールは、以下の通りです。
集団講義(セミナー)形式のスクール
福岡県内に教室がある「集団講義(セミナー)形式」のスクールは、以下の通りです。
資格取得を目的としたスクールの選び方
パソコンスクールに通う目的が、資格取得だった場合、おすすめしたい選び方があります。
それは、
受験したい資格試験の実施会場になっているか
という点です。
パソコンスクールによって、実施できる資格試験の種類が違います。
スクールのパソコンで勉強したなら、そのまま同じ環境・同じパソコンで試験を受けたほうが、合格する確率は高いと思います。
以前 MOS を受験した時、敢えて4つとも別々の会場で受験してみました。
すると、会場によって
- 机が狭い
- マウスが動かしにくい
- 同じ室内で別の講座をやっている
などの問題に遭遇したことがあります。
受けたい資格試験が決まっている場合は、スクールのホームページで資格試験の実施会場になっているかをぜひ確認してください。
受けたい資格試験が決まっていない方、どんなパソコン資格があるか知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
この春は、パソコンスキルを身に付けて新しい自分を見つけてみませんか?
それでは。