前回は、コンピュータサービス技能評価試験(通称:CS検定)のワープロ部門2級でよく出題される、左右に分かれた表の作り方をご紹介しました。
今回は更に一歩進んで、一部が欠けた表の作り方を解説していきます。
一部が欠けた表って何?という方は、下図をご覧ください。
![CS検定課題2表作成のコツ](https://rasiku-blog.com/wp-content/uploads/2021/01/段違いの表-1024x262.png)
こういう表を今から作っていきます。
こういった形も、ワープロ部門2級でよく出題されます。受験予定の方は、サイトを見ながらぜひ練習してみてください。
一部が欠けた表も1つの表で作る
前回解説した左右に分かれた表は、別々の表が横に並んでいるように見えて実は1つの表でした。
今回解説する一部が欠けた表も、同じく1つの表で作っていきます。
セル罫線を一部非表示にする
欠けている部分がどういう仕組みになっているかというと、セルの罫線を一部だけ非表示に設定しています。
セル自体は存在していますが、一部の罫線を非表示にすることでセルがなくなったように見えているのです。
作成手順
それでは作成手順を確認してみましょう。
列数と行数を数えて表を挿入する
見本を参考に、挿入したい表の列数と行数を数えます。
見本の表を数えてみると、下図のようになります。
![CS検定課題2表作成のコツ](https://rasiku-blog.com/wp-content/uploads/2021/01/段違いの表27改-1024x263.png)
今回挿入する表は、
5行×7列の表(もしくは7列×5行の表)
ということになります。
![CS検定課題2表作成のコツ](https://rasiku-blog.com/wp-content/uploads/2021/01/段違いの表1-1024x431.png)
表を挿入したい箇所にカーソルを立て、表を挿入しましょう。
罫線を移動する
表を挿入したら、見本を参考に罫線の位置を移動しましょう。
![CS検定課題2表作成のコツ](https://rasiku-blog.com/wp-content/uploads/2021/01/段違いの表2-1024x445.png)
罫線を非表示にしたい列を選択する
前回の復習になりますが、今回の表も左右に分かれています。
表が左右に分かれている場合は、先に罫線の非表示をおこなっておくと、あとの操作がしやすいのでおススメです。
![CS検定課題2表作成のコツ](https://rasiku-blog.com/wp-content/uploads/2021/01/段違いの表3-1024x438.png)
罫線を非表示にしたい列を選択し、
![CS検定課題2表作成のコツ](https://rasiku-blog.com/wp-content/uploads/2021/01/段違いの表4改-1024x541.png)
「線種とページ罫線と網かけの設定」ダイアログボックスを表示してください。
[Alt]キー、[A]キー、[B]キーの順にキーボードを押す(同時ではないので要注意)
ダイアログボックスを表示できたら、
![CS検定課題2表作成のコツ](https://rasiku-blog.com/wp-content/uploads/2021/01/段違いの表5-1024x541.png)
プレビュー項目の横罫線をクリック、またはプレビューの左隣に並んでいる3つのボタンをそれぞれクリックしましょう。
![CS検定課題2表作成のコツ](https://rasiku-blog.com/wp-content/uploads/2021/01/段違いの表6-1024x541.png)
プレビュー画面で横罫線が消えていることを確認後、「OK」をクリックしてワード画面に戻ります。
![CS検定課題2表作成のコツ](https://rasiku-blog.com/wp-content/uploads/2021/01/段違いの表7-1024x429.png)
欠けている部分の罫線を一部非表示にする
表を左右に分けたら、次に欠けている部分の非表示をおこないましょう。
![CS検定課題2表作成のコツ](https://rasiku-blog.com/wp-content/uploads/2021/01/段違いの表8-1024x434.png)
該当のセルを選択し、「線種とページ罫線と網かけの設定」ダイアログボックスを表示します。
![CS検定課題2表作成のコツ](https://rasiku-blog.com/wp-content/uploads/2021/01/段違いの表9改-1024x538.png)
プレビュー部分を使って、非表示にしたい罫線だけをクリックしましょう。
![CS検定課題2表作成のコツ](https://rasiku-blog.com/wp-content/uploads/2021/01/段違いの表10改-1024x539.png)
非表示にしたい罫線が消えていることを確認し、「OK」をクリックしましょう。
![CS検定課題2表作成のコツ](https://rasiku-blog.com/wp-content/uploads/2021/01/段違いの表11改-1024x535.png)
ワードの画面に戻り、どこかをクリックしてセル選択を解除すると、左と下の罫線が非表示になっていることが確認できます。
![CS検定課題2表作成のコツ](https://rasiku-blog.com/wp-content/uploads/2021/01/段違いの表12-1024x418.png)
同じ要領で、右下部分を一部非表示にしてみましょう。
今回は1つのセルだけが対象ではありません。
複数のセルを同時に範囲選択し、「線種とページ罫線と網かけの設定」ダイアログボックスを開く必要があります。
該当するセルを同時に範囲選択し、
![CS検定課題2表作成のコツ](https://rasiku-blog.com/wp-content/uploads/2021/01/段違いの表13-1024x448.png)
「線種とページ罫線と網かけの設定」ダイアログボックスを開きます。
![CS検定課題2表作成のコツ](https://rasiku-blog.com/wp-content/uploads/2021/01/段違いの表14改-1024x495.png)
![](https://rasiku-blog.com/wp-content/uploads/2020/04/s-icon_1.png)
複数セルを選択しているので、プレビューが先ほどより複雑になっています。今回はどこの罫線を非表示にしたらいいと思いますか?
今回は、上と左の罫線を残します。
![CS検定課題2表作成のコツ](https://rasiku-blog.com/wp-content/uploads/2021/01/段違いの表15-1024x497.png)
上と左以外の罫線をすべてクリックし、「OK」をクリックすると一部が欠けた状態になります。
セルの結合・罫線の種類の変更をおこなう
最後に、セルの結合や罫線の種類の変更をおこなって、表を完成させましょう。
セルの結合
![CS検定課題2表作成のコツ](https://rasiku-blog.com/wp-content/uploads/2021/01/段違いの表16-1024x435.png)
同じく、セルの結合を設定するセルを範囲選択し、2回目以降は[F4]キーを使って効率良く設定していきましょう。
![CS検定課題2表作成のコツ](https://rasiku-blog.com/wp-content/uploads/2021/01/段違いの表17-1024x432.png)
右側の表も、同じくセルの結合をおこないます。
![CS検定課題2表作成のコツ](https://rasiku-blog.com/wp-content/uploads/2021/01/段違いの表18-1024x427.png)
罫線の種類の変更
次に、罫線の種類を変更していきましょう。
下図のように、右側の表に罫線を設定します。
![CS検定課題2表作成のコツ](https://rasiku-blog.com/wp-content/uploads/2021/01/段違いの表19-1024x426.png)
表の外枠は太線で囲み、1~2列目の、3行目と4行目の間に二重罫線を引いています(分かりやすいように色を変えていますが、本来は色の変更はしません)。
![CS検定課題2表作成のコツ](https://rasiku-blog.com/wp-content/uploads/2021/01/段違いの表20-1024x426.png)
こういった罫線の場合、まず表全体を選択し外枠を太線に設定します。
1度で全体を範囲選択できないので、上3行を先に選択し、
![CS検定課題2表作成のコツ](https://rasiku-blog.com/wp-content/uploads/2021/01/段違いの表21-1024x417.png)
[Ctrl]キーを押しながら残りの部分を選択してください。
![CS検定課題2表作成のコツ](https://rasiku-blog.com/wp-content/uploads/2021/01/段違いの表22-1024x430.png)
この状態で、[表ツール]→[デザイン]タブ→[飾り枠]グループの[罫線]ボタンを使って、外枠を太線に設定します。
先に線の太さを1.5ptに変更し、そのあと[罫線]ボタンで外枠を選びましょう。
![CS検定課題2表作成のコツ](https://rasiku-blog.com/wp-content/uploads/2021/01/段違いの表23改-1024x450.png)
その後、二重罫線に変更したい部分の下セルにカーソルを立て、下図の要領で設定しましょう。
![CS検定課題2表作成のコツ](https://rasiku-blog.com/wp-content/uploads/2021/01/段違いの表24-1024x444.png)
このように、部分的に線の種類が違う場合、敢えて一回別の線を引いて、後から変更する方が速い場合があります。
自分なりの手順を見つけて、効率よく罫線の変更ができるように練習してください。
セルの塗りつぶしを設定する
最後に、色がついている部分に塗りつぶしを設定していきましょう。
塗りつぶしを設定したいセルを選択し、[表]ツール→[デザイン]タブ→[表のスタイル]グループ→[塗りつぶし]ボタンの▼をクリックして色パレットを表示します。
![CS検定課題2表作成のコツ](https://rasiku-blog.com/wp-content/uploads/2021/01/段違いの表25-1024x429.png)
グレーに指定はありません。職業訓練校などで指定されたものがある方は、その色を選んでください。そうでない方は、下から3番目、と決めておくと色がブレません。
一度塗りつぶしを設定したら、2箇所目以降は[F4]キーを使って効率良く設定していきましょう。
![CS検定課題2表作成のコツ](https://rasiku-blog.com/wp-content/uploads/2021/01/段違いの表26-1024x440.png)
これで、一部が欠けた表ができあがりました。
ゆっくり繰り返し練習して、自分なりの手順を見つけてみてください。
それではまた。