今回は、職業訓練などで多く実施されているコンピュータサービス技能評価試験(通称:CS検定)という資格試験についてご紹介します。
タイトルにも記載しているように、このCS検定は少し特殊な資格です。試験の内容、難易度、学習方法、受験方法などについてまとめましたので、パソコン資格の取得を検討している方は、ぜひ一読してみてください。
その他のパソコン資格について知りたい方は、こちらの記事も合わせてどうぞ。
コンピュータサービス技能評価試験(通称:CS検定)
コンピュータサービス技能評価試験(以下、CS検定)がなぜ特殊かと言うと、広く一般にオープンな資格ではないというのが理由の1つとして挙げられます。
パソコン資格として有名なMOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)やP検、日商PC検定などは、職業訓練校に通わなくても自由に受験ができます。
一方CS検定は、職業訓練校に通い、そこで資格対策の勉強をし、訓練日程の中で受験する、というのが通常の流れになっていて、その点が他のパソコン資格と大きく違う特殊な点になります。
職業訓練に通わなければ受験できない、という訳ではありません。地域によって実施状況に差はありますが、誰でも受験できる「一般募集試験」というものも一部実施されています。
そしてもう1つの特殊な点は、地域によって実施の頻度に差があるという点です。
九州では比較的多く試験がおこなわれており、資格取得者もそれなりに居ます。パソコン系の職業訓練でも、MOSやその他の資格ではなくCS検定の勉強をすることが多いです。
しかし関東などではまったく知られていないと聞きました。
では、そんな特殊なCS検定をどうしてご紹介しているかというと、試験内容がとても実務的で、勉強すると仕事で役立つ内容だからです。
たとえ資格を取れなかったとしても、勉強をするだけで実務で役立つパソコンスキルが身に付きます。
パソコンスキル0から職業訓練に通い、CS検定を取得してパソコンスキルに自信を持った結果、パソコン講師を仕事にしている人間がここにいます。
合格するに越したことはありませんが、勉強すれば必ず仕事で役立つスキルが身に付きます。
CS検定に興味を持った方は、(受験するしないに関わらず)ぜひ一度テキストを見て試験の内容を確認してみてください。
試験の概要
現在実施されている試験の種類は次の通りです。
- ワープロ(ワード)部門:1級、2級、3級
- 表計算(エクセル)部門:1級、2級、3級
ワードの試験のことをワープロ部門、エクセルの試験のことを表計算部門と言い、それぞれ1~3級までの実施となっています。
2級および3級は実技試験のみですが、1級は筆記試験がプラスされます。
1級は実技試験の難易度も高く、また過去問や対策テキストなどが殆どない為、非常に難易度の高い試験となっています。
2級と3級は本試験に即した対策テキストがあるので、そちらで勉強すれば独学でも合格出来る可能性はあります。
また、MOSと違いバージョンによって試験がわかれているという事はありません。どのバージョンでも基本的に同じ問題を解きます。
ただし、バージョンによって既定値(最初に設定されている値)が違ったり、操作手順が変わったりするので、試験会場と同じバージョンで勉強しておくのが安心でしょう。
受験資格
特に制限はありません。
一般募集試験について、主催団体のホームページでは以下のように記載があり、独学や過去に職業訓練校で受験して不合格だった方も受験できるようになっています。
コンピュータサービス技能評価試験は、認定登録制の試験で認定を受けた施設で学んでいる方が受験できますが、認定施設以外で学んでいる方や独学でパソコンを学んでいる方で本試験を受験したい方は一般募集試験を行っています。
受験料
受験料は受験する級によって変わります。
- 1級 7,970円(税込)
- 2級 6,710円(税込)
- 3級 5,350円(税込)
ワープロ部門・表計算部門ともに同じ金額です。
受験日程
福岡県では、一般募集試験は年に2回しか実施されません。
地域によっては試験の募集自体がなかったり、日程が異なる場合があります。
以下の日程は、令和3年度の福岡県での試験日程となります。
前期:令和5年9月24日(日)
後期:令和6年2月25日(日)
※受験申請期間や合格発表日など、詳細は実施団体のHPにてご確認ください。
その他詳細は、主催団体のホームページからご確認ください。
CS検定をお勧めする理由
なぜこの検定の勉強をお勧めするかというと、実際に自分が最初に取得した資格であり、この資格を取った事によって大きくその後が変わったからです。
私は、職業訓練校で初めてパソコンを勉強し、CS検定の表計算(エクセル)部門2級を取得して訓練校を修了しました。
その後、就職面接に行った際、この資格の難易度を知っている方がたまたま面接官の中にいて、2級を取得した事をとても褒めて貰いました。
それが大きな自信になり、その後も次々と資格を取る原動力となりました。
もし今、パソコンのスキル不足で悩んでいる方がいたら、ぜひこのCS検定にチャレンジして自信を手に入れて欲しいなと思ってご紹介しています。
職業訓練でCS検定表計算部門2級を取得後、MOSやITパスポート、さらにCS検定のワープロ部門1級といった資格を取得することができました。
最初にCS検定表計算部門2級に合格したことで、頑張って勉強すれば資格を取れる、と自信がついたことで頑張れたのかなと思います。
CS検定に興味が沸いた、という方は一度主催団体のホームページを見て、どんな資格か内容を確認してみてください。
そしてチャレンジしてみたいなと思った方には、今後こちらのホームページで勉強のコツなどもアップしていくつもりなので、参考にして頂けたらと思います。
2級
【独学でも大丈夫】CS検定表計算部門2級の解答テクニックや時間配分について解説(課題1・2編)
【これだけは知っておきたい】CS検定表計算部門2級でよく出る関数8選
【10分短縮を目指す】CS検定表計算部門2級のコツ・時間配分(課題3編)
CS検定表計算部門2級・課題4グラフをどこよりもわかりやすく解説します
参考書・テキスト
独学での受験をお考えの方で、練習問題のテキストを探している方は、以下のテキストをお勧めします。
内容が本試験に非常に似ていて練習になり、解答の手順も記載があるので、独学の方にも親切です。
提供データもインターネットで配布されているので、購入後すぐに試験勉強に取り掛かれます。
一般募集試験の申込締切や申請書について
CS検定に少しでも興味のある方は、まず試験実施団体のホームページで試験概要や締め切りなどを確認しておくことをお勧めします。
※福岡県の方は、以下のリンクからも「一般募集試験について」の確認や、受験申請書(PDF)の印刷ができますのでご利用ください。
福岡県職業能力開発協会 コンピュータサービス技能評価試験ページ
CS検定を取って、パソコンスキルに自信を持てるようになりませんか?
それでは今日はこの辺で。