【これだけは知っておきたい】CS検定表計算部門2級でよく出る関数8選

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こんにちは。
今回は、コンピュータサービス技能評価試験(通称:CS検定)表計算部門2級の、課題2でよく出題される関数をご紹介したいと思います。

エクセルの関数は、数えきれないくらい沢山あります。
検定のためにそのすべてを覚えることは、あまり現実的ではありません。

しかし、出題される確率の高い関数から覚えていけば、点数を取れる確率も高くなります。
そこで今回は、これまでの講師経験から導き出した、

「これは絶対出る!」

という関数を8つ、ご紹介していきます。

まずはこの8つをしっかりと身につけて、それからほかの関数を1つずつ確実にマスターしていきましょう。

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CS検定表計算2級で出題頻度の高い関数8選

それでは、よく出題される関数を8つにしぼってご紹介します。
紹介順は、出題頻度の高い順番ではありませんのでご了承ください。

FIND(ファインド)関数

最初にご紹介するのは、FIND関数です。
FIND(ファインド)という言葉から想像できる通り、

「指定した文字列が何文字目にあるか探す関数」

です。

FIND関数の式

FIND関数の式は次の通りです。

=FIND(”検索文字列”,対象,[開始位置])

※[開始位置]は省略可能です。省略すると1を入力したものとみなされます。
 通常先頭から探しますので、ここは省略でOKです。

CS検定でのFIND関数の使い方

CS検定では、「-(ハイフン)」「@(アットマーク)」「★(星マーク)」などを探す問題がよく出題されます。

ただ探すだけではなく、その結果をRIGHT関数LEN関数と組み合わせて使います。

では実際のデータで見てみましょう。

CS検定表計算2級のコツ

このデータで、「-(ハイフン)」が先頭から数えて何文字目にあるかを探すと、式は次のようになります。

=FIND(”-“,B2)

※「-(ハイフン)」は文字列のため、””(ダブルクォーテーション)で挟みます。

関数の入力に「関数の挿入」ボックスを利用している場合、””(ダブルクォーテーション)は自動でつくため入力は不要です。

CS検定表計算2級のコツ

結果を確認すると、

CS検定表計算2級のコツ

となり、どちらも「-(ハイフン)」は先頭から数えて9文字目にあるという答えが返ってきます。

これだけだと

「何文字目か調べてどうするの?」

となりますが、このFIND関数をほかの関数と組み合わせて解答する問題が出題されることがあります。

続けて、FIND関数と組み合わせることの多い、LEN関数を見ていきましょう。

LEN(レン)関数

LEN関数は、

「指定した文字列の長さ(何文字あるか)を調べる関数」

です。

LEN関数の式

LEN関数の式は次の通りです。

=LEN(文字列)

文字数を調べるだけなので、文字数を知りたい文字列が入っているセルを指定するだけ、と非常に簡単な式になっています。

CS検定でのLEN関数の使い方

CS検定では、LEN関数で総文字数を出したあと、FIND関数で出した文字数を引く、という使い方をよくします。

データで見てみましょう。

さきほどの、FIND関数で使ったデータを引き続き使用します。
FIND関数で「-(ハイフン)」が何文字目にあるかを調べました。

CS検定表計算2級のコツ

ここで、LEN関数を使って総文字数を出し、そこからFIND関数で調べた文字数「9」を引いていきます。

さきほど入力したFIND関数は、操作のため一旦削除しました。

CS検定表計算2級のコツ

ではC列に、LEN関数を使って総文字数を出してみます。

CS検定表計算2級のコツ

セルB2のコードは11文字、セルB3のコードは10文字と総文字数が表示されます。
この式の後ろに、さきほど一旦削除したFIND関数の式をくっつけます。

CS検定表計算2級のコツ

式は
=LEN(B2)-FIND(”-“,B2)
となります。

すると、(総文字数)-(ハイフンまでの文字数)で、「-(ハイフン)」より後ろの文字数がそれぞれ表示されました。

RIGHT(ライト)関数

RIGHT関数は、

「指定した文字列の右から、指定した数だけ文字を抜き出す関数」

です。

RIGHT関数の式

RIGHT関数の式を確認します。

=RIGHT(文字列,[文字数])

※[]で囲まれた引数は、省略可能です。
 この場合、省略すると1を設定した場合と同じ答えが返ってきます。

CS検定でのRIGHT関数の使い方

引き続き、データで見てみましょう。

FIND関数、LEN関数を使って、「-(ハイフン)」の右側の文字数を調べました。
このFIND関数とLEN関数の式を、そのままRIGHT関数の「文字数」部分に当てはめます。

CS検定表計算2級のコツ

式は
=RIGHT(B2,LEN(B2)-FIND(”-“,B2))
となります。

すると、コードの「-(ハイフン)」より後ろの部分だけが抜き出せました。
こういった問題が、CS検定ではよく出題されます。

FIND関数、LEN関数、そしてRIGHT関数を組み合わせるやり方をぜひ練習してみてください。

LEFT(レフト)関数

次にご紹介する関数は、LEFT関数です。
LEFT関数はRIGHT関数と逆で、

「指定した文字列の左から、指定した数だけ文字を抜き出す関数」

です。

LEFT関数の式

LEFT関数の式は、

=LEFT(文字列,[文字数])

※[]で囲まれた引数は、省略可能です。
 この場合、省略すると1を設定した場合と同じ答えが返ってきます。

です。

CS検定でのLEFT関数の使い方

CS検定でのLEFT関数は、VLOOKUP(場合によってはHLOOKUP関数と組み合わせて使うことが多いです。

VLOOKUP関数は、「コードなどをもとに、別の場所(別のシート)からデータを引用する関数」です。

VLOOKUP関数については、後半で詳しくご紹介しています。

LEFT関数は、このVLOOKUP関数で使う「コード」を抜き出す時に使います。

LEFT関数も、VLOOKUP関数とあわせてほぼ100%に近い確率で出題されます。
検定を受験する場合は、必ず覚えるようにしてください。

では実際のデータで見てみましょう。

CS検定表計算2級のコツ

このコードの内、先頭から4文字が社員コードという指定が設問にあります。

この場合の式は、

=LEFT(B2,4)

※抜き出したい元の文字列が入力されているセルB2を指定し、何文字抜き出すか文字数を指定します。

となり、返って来る答えは「1011」です。

MID(ミッド)関数

次に、MID関数について見ていきます。

RIGHT関数から、LEFT関数から文字を抜き出す関数でしたが、MID関数

「指定した場所から、指定した文字数だけ文字を抜き出す関数」

です。

MID関数を使えば、3文字目から3文字抜き出す、というような抜き出し方ができます。

MID関数の式

MID関数の式は以下の通りです。

=MID(文字列,開始位置,文字数)

左から数えて何文字目から開始するかを、必ず指定する必要があります。

CS検定でのMID関数の使い方

次のようなデータがあります。
1つ目の「-(ハイフン)」の次、6文字目から4文字抜き出したいとしましょう。

CS検定表計算2級のコツ

MID関数で抜き出すと、

CS検定表計算2級のコツ

となります。

式は、
=MID(B2,6,4)
です。

COUNTIF(カウントイフ)関数

7つ目はCOUNTIF関数です。
この関数は、COUNT関数IF関数が合体した関数で、

「条件に当てはまった時だけ数える関数」

です。

COUNTIF関数の式

COUNTIF関数の式は、

=COUNTIF(範囲,検索条件)

となっています。

CS検定でのCOUNTIF関数の使い方

実際のデータで見てみましょう。

CS検定表計算2級のコツ

お弁当ごとの販売個数を、F列に出していきます。

CS検定表計算2級のコツ

式は
=COUNTIF($C$3:$C$18,E3)
となります。

※から揚げ弁当の欄(F3)に式を入れたあと、中華弁当の欄(F7)までオートフィルで式をコピーするため、「範囲」は絶対参照にしておきます。

SUMIF(サムイフ)関数

最後はSUMIF関数です。
SUMIF関数は、SUM関数IF関数が合体した関数で、

「条件に当てはまった時だけ合計する関数」

です。

SUMIF関数の式

SUMIF関数の式は以下の通りです。

=SUMIF(範囲,検索条件,合計範囲)

CS検定でのSUMIF関数の使い方

次のデータで確認してみましょう。

CS検定表計算2級のコツ

お弁当ごとの売上金額の合計を、G列に出していきます。

CS検定表計算2級のコツ

式は
=SUMIF($B$3:$B$18,E4,$C$3:$C$18)
です。

※式をオートフィルでコピーするため、「範囲」「合計範囲」は絶対参照にしておきます。

VLOOKUP(ブイルックアップ)関数

そして最後は、「VLOOKUP関数」です。

この関数は、検定対策としてだけでなく、実務でもよく使う関数です。
覚えておいて損はありませんので、検定を受ける受けないに関わらず、ぜひ覚えて欲しい関数の一つです。

VLOOKUP関数」と「IF関数」が使えると、人材派遣会社から紹介される仕事の

  • 時給

が大きく変わります(体験談)。

また、よく求人情報に書いてある「エクセルが使える人」という募集に、自信を持って応募することができるようになります。

VLOOKUP関数は、

「検索値をもとに、別の場所(別のシート)からデータを引用する関数」

です。

  • 社員コードをもとに、社員名所属部署を表示する
  • 学籍番号をもとに、学生の氏名学部学科学年を表示する
  • 商品コードをもとに、商品名単価を表示する

という使い方をします。

VLOOKUP関数は、99%出題されます。

まれに、VLOOKUP関数と同じ使い方をするHLOOKUP(エイチルックアップ)関数が出題される場合もあります。

出題頻度も高く、かつ実務でも使える関数ですので、必ず身につけるようにしてください。

VLOOKUP関数の式

VLOOKUP関数の式は、

=VLOOKUP(検索値,範囲,列番号,[検索方法])

※[]で囲んだ引数は省略可能なものです。しかし、検索方法は省略せず、完全一は0、不完全一致は1を必ず入力するようにしましょう。

となっています。

CS検定でのVLOOKUP関数の使い方

CS検定では、VLOOKUP関数単独ではなく、LEFT関数、RIGHT関数、LEN関数、FIND関数などと組み合わせて使うことが殆どです。

複数の関数を組み合わせて、文字列の中から必要な部分を抜き出し、それを「検索値」として使います。

説明が長くなりますので、VLOOKUP関数の具体的な使い方を知りたい方は以下の記事をご確認ください。

CS検定表計算2級で出題頻度の高い関数 まとめ

今回は、CS検定の表計算部門2級 課題2で特に出題される可能性の高い関数についてご紹介しました。

ほかにも覚えるべき関数はたくさんありますが、まずはこの8つを最初に覚えてください。
この8つの関数がわかれば、課題2の最初の方の設問には解答できるはずです。

それでは今回はこの辺で。
皆さんの検定合格を、心から応援しています。

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