こんにちは。
そろそろ来年のカレンダーや手帳を購入する時期になりました。
そこで今回は、条件付き書式で土日と祝日に自動的に色をつける方法をご紹介しようと思います。
一度フォーマットを作ってしまえば、翌年以降ずっと使い続けられますので、家計簿やスケジュール帳代わりにぜひ作ってみてください。
わたしは仕事のスケジュール管理と、出納帳として自作エクセルを使っています。
土日の設定は簡単ですが、祝日は少し工夫が必要です。
興味のある方は試してみてください。
日付を準備しよう
まずは日付を準備しましょう。
エクセルを開き、来年の1月1日から31日までを入力してください。
翌年の日付を入力する際の注意点
このとき、気を付けて欲しいことがあります。
通常、エクセルで日付を入力するときは
月 / 日(例:1/1)
という風に、西暦を入れず月と日だけを、スラッシュ(/)で区切って入力するのが通常のやり方です。
こうやって入力すると、エクセルが勝手に今年の西暦を入れてくれます。
ですが、今から作りたいのは翌年のカレンダーなので、西暦からきちんと入力する必要があります。
2022/1/1
と入力し、オートフィルで31日まで作成してください。
曜日を表示しよう
せっかくなので、隣のセルに曜日を表示しようと思います。
カレンダーを見ながら手入力してもいいですが、自動で表示されたほうが何かと都合がいいですよね。
この後ご紹介する方法でフォーマット(原本)を作っておくと、日付だけ変えれば曜日が自動的に変わってくれてとても便利です。
そこで関数を使って曜日を表示する方法をご紹介します。
TEXT関数で曜日を表示する
曜日の自動表示には、TEXT(テキスト)関数を使います。
日付の隣のセルに曜日の欄を準備し、TEXT関数のボックスを表示してください。
普段、ボックスを出さず式を手入力している方は、いつもの通りで構いません。自分のやりやすい方法で入力してください。
最初の引数「値」には、曜日の基になる値、つまり日付を指定します。
隣の列に日付が準備してありますので、セル参照を使って指定しましょう。
次に2つ目の引数「表示形式」ですが、ここで曜日の表示を設定します。
表示形式の欄に
aaa
と入力し、
[Tab]キーを押してみてください。
“aaa”
という状態に入力が変わり、プレビューに曜日が表示されると思います。
ボックスを出さず、手入力をする場合は
“aaa”
と、すべて自分で入力する必要があります。
「OK」を押すと関数が確定し、曜日が表示されました。
1月31日までオートフィルで曜日を表示してみましょう。
様々な曜日の表示形式
曜日の表示にはいくつか種類がありますので、あわせてご紹介しておきます。
“aaa” | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
“aaaa” | 月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 | 土曜日 | 日曜日 |
“(aaa)” | (月) | (火) | (水) | (木) | (金) | (土) | (日) |
必要に応じて使い分けをしてください。
好きな表示形式で曜日を設定し、中央揃えしておきましょう。
塗りつぶしを設定しよう
曜日の表示が出来たので、土曜日に青、日曜日に赤の塗りつぶしを設定していきます。
土日の塗りつぶし設定
条件付き書式を設定する場合には、条件付き書式を設定したい範囲を最初に選択する必要があります。
今回は曜日が入力されているセルをすべて範囲選択しましょう。
[ホーム]タブ→[スタイル]グループ→[条件付き書式]→[セルの強調表示]→[文字列]の順に選択し、
[文字列]ダイアログボックスを表示したら、
土
と入力します。
土曜日や(土)を設定した方は、設定した文字列と同じものを入力してください。
すると、「土」と入力されているセルに色が付くことが確認できます。
初期設定は
濃い赤の文字、明るい赤の背景
が選択されていますが、「ユーザー設定の書式」を使って好きな色に変更が可能です。
「塗りつぶし」タブを選択し、カラーパレットで好きな色(今回は青系)を選択し、「OK」を押しましょう。
設定された色を確認し、良ければ「OK」を押します。
同じ手順で、日曜日のセルに赤い塗りつぶしを設定してみましょう。
これで土日の設定は終了です。
祝日の塗りつぶし設定
続けて祝日に緑の塗りつぶし設定をおこなっていきます。
祝日の設定には、祝日の日付リストが必要です。
インターネットで検索すると、祝日の一覧表を見つけることができますので、探してエクセルに貼り付けましょう。
今回は分かりやすいように、同じシート上に貼り付けをおこないました。
COUNTIF 関数で同じ日付を探す
祝日は、土日の場合と違って文字列で探すことができません。
そこで、祝日のリストと日付が一致するかどうかで探していきます。
その時使うのが COUNTIF(カウントイフ)関数です。
それでは実際のデータで操作してみましょう。
条件付き書式を設定したい範囲を選択し、
[ホーム]タブ→[スタイル]グループ→[条件付き書式]→[新しいルール]の順に選択し、
「新しい書式ルール」ダイアログボックスで「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択すると、
下図のような画面になります。
「次の数式を満たす場合に値を書式設定」という部分に、COUNTIF関数を使って条件を設定していきましょう。
白い枠内をクリックしてカーソルを立て、
=COUNTIF(検索範囲,検索条件)
と式を入力していきます。
この画面では、関数を入力する際の補助機能は一切出て来ませんので、引数と引数を区切るカンマ(,)や文字列を挟むダブルクォーテーション(”文字列”)など、必要なものはすべて手入力しなければなりません。
- 検索範囲:$L$2:$L$17(祝日リストの日付全体を範囲選択)
- 検索条件:A2(日付の先頭=1/1を選択し絶対参照を外す)
と設定し、
「書式」をクリックして塗りつぶしの色を設定します。
今回は緑系の色を選びました。
好きな色を選んだら「OK」を選択しましょう。
「新しい書式ルール」ダイアログボックスに戻るので、再度「OK」を押して設定を確定します。
祝日リストと日付が一致した場合のみ、セルに指定した色(緑系)が塗られているのが確認できました。
まとめ
カレンダー作成はうまくできたでしょうか?
あとはこのシートをコピーして、日付を2月、3月と変更すれば、自動で曜日と塗りつぶし箇所が変わります。
祝日リストを別のシートに「マスタ」として用意する方法にも、ぜひチャレンジして欲しいです。
一度フォーマットを作っておけば、あとはコピーして日付を変えるだけなので、仕事でもプライベートでも、非常に便利に使えますよ。
それではまた。